今回は、アメリカ在住8年・アラフォーのわたしが、京都の銘菓『八つ橋(やつはし)』のシンプルで素朴な美味しさに、今更ながらハマってしまったお話をしたいと思います。
みなさんは、『八つ橋(やつはし)』お好きですか?
わたしは子供の頃、お土産でよくいただきましたが、「好きでもないけどキライでもない存在」でした。
しかし、アラフォーになった今、そのシンプルな美味しさにすっかりハマってしまいました。
さて今回は、「『八つ橋(やつはし)』についてや、ハマったきっかけ、魅力など」をご紹介していきます。
それでは、いってみましょう!
目次
京都の懐かしの味『八つ橋(やつはし)』
わたしは大阪出身です。京都は同じ関西エリアということもあり、何度も訪れたことがあります。ちなみに、小学校の遠足も京都でした。
さて、今回ご紹介する『八つ橋(やつはし)』は、京都土産の定番中の定番で、自分や家族が京都へ紅葉やお芝居を見に行くと、必ずと言ってもいいほどお土産にします。
ですから関西の人にとって、とても馴染み深いものです。
そして、関西の人でなくても、一度は食べたことがあるのではないでしょうか。
京都は日本で一二を争う観光都市ですので、たくさんの美味しいお土産物があり、その中で『八つ橋』は「とりあえず買っておこう」的な存在ですよね。
それでは、『八つ橋(やつはし)』とは何か詳しく見ていきましょう。
『八つ橋(やつはし)』とは

『八つ橋(やつはし)』の起源は、今から遡ること300年以上前の、1680年頃と言われています。
諸説あるのですが、琴の名曲「6段の調べ」を作曲し、自らも名手であった『八橋検校(やつはしけんぎょう)』が亡くなった後、偉業をたたえ琴の形をした干菓子をつくり、『八つ橋(やつはし)』と名付け販売されたことがはじまりだとされています。
それから『八つ橋』は、京都中に広まり、現在では10社を超える会社が八ツ橋を作っており、「京都八ツ橋商工業組合」という組合もあります。
八つ橋と生八ツ橋のちがい

先ほどの説明で、『八つ橋』の由来は、琴の形をした干菓子だとお伝えしました。「『八つ橋』って干菓子だったけ?」と思われた方がいらっしゃったのではないでしょうか?
一般的に八ツ橋は2種類あり、焼いたものと蒸したものがあり、
・焼いたもの → 八ツ橋(写真左)
・蒸したもの → 生八ツ橋(写真右)
と呼ばれています。
最初につくられたのは『八ツ橋』で、『生八ツ橋』は1960年代に考案されました。
そして今では、「生八つ橋の方が有名」になり、一般的に知られるようになりました。
『八つ橋』の特徴

『八つ橋』は、米粉、きな粉、肉桂(ニッキ/シナモン)をまぜ、薄く伸ばし焼き上げた「堅焼きの煎餅」です。
『生八ツ橋』をそのまま焼いても、『八つ橋』にはならないんだそうです。材料の配分の違いがポイントなんだそうですよ。
メーカーによっては、ゴマが入っているものもあります。形はお琴を型どった長方形に、湾曲がかかっています。
『生八ツ橋』の特徴

原料は『八つ橋』と同じく、米粉、きな粉、肉桂(ニッキ/シナモン)でできた生地を、薄く伸ばして蒸したものが『生八ツ橋』です。
しかし、『生八ツ橋』といいますと、写真上のように、「蒸した生地にあんこを詰めて三角に包んだもの」が『生八ツ橋』だと一般的に認知されています。
なぜなら、京都の「美十(びじゅう)」というメーカーが、三角のあん入り『生八ツ橋』を考案し「おたべ」と言う名で販売したところ、大ヒットしました。
そこで、他のメーカーも「三角のあん入り生八ツ橋」をつくるようになり、京都の定番土産として、全国に知れ渡るようになったのです。
関西の人たちは、あん入りの『生八つ橋』を「おたべ」と呼ぶ人が多いです。
そして今では、抹茶やゴマ味などの和テイストだけでなく、チョコレートやいちごなど季節のフルーツを使った洋テイストでモダンな商品が、各社からたくさん販売されています。
『八つ橋』にハマるきっかけ

京都の定番土産の『八つ橋』に、関西出身のわたしが、今更ながらハマってしまったのにはワケがあります。
わたしが子供だった頃、父が仕事でたびたび京都に行っていたのですが、そのときによく買ってきてくれたのが『生八ツ橋』でした。
当時、餅類は好きでしたが、あんこが好きではなく、ニッキ(シナモン)の香りが漂う『生八ツ橋』にあまり興味が持てませんでした。
父には申し訳なかったのですが、「ケーキやクッキーの方がよかったなぁ」と思うことも。
大人になってから、あんこの美味しさを少しずつわかるようになり、だんだんと好きになっていきました。
しかしながら、今まで何度も京都に行きましたが、自分用に『八つ橋』を買う機会は少なく、ハマるほどではありませんでした。
最後に『生八ツ橋』を食べたのは10年前

今思えば最後に『生八ツ橋』を食べたのは、10年ほど前になると思います。
わたしはアメリカに移住して8年になるのですが、結婚前に夫と京都を訪れたのが最後で、「大阪・京都・神戸の3都市をめぐる旅」をしていました。荷物になるので、お土産は買わなかったと思います。
以前は年に数回訪れていた京都、そのときは次に京都を訪れる日が、こんなに遠い先になるとは思ってはいませんでした。
『八つ橋』との再会

昨年、地元大阪に帰省した時に、駄菓子屋さんに立ち寄りました。そのときに、『八つ橋』が売られていて、大阪で販売されているのはめずらしいと思い購入しました。
日持ちもしますし、京都伝統のお菓子なので、お土産にアメリカに持って帰ったら喜ばれると思ったからです。
アメリカに戻り、ためしに1袋開けて食べてみたのですが、それが衝撃的な美味しさだったのです。
『八つ橋』の「素朴な美味しさ」にハマる

なぜ衝撃的だったかと言いますと、アラフォーになってシンプルな『八つ橋』の美味しさに気づいたからです。
また『八つ橋』が食べたくなったので先日、実家の両親にお願いして、送ってもらいました。
素朴な味の美味しいこと。固めのおせんべいなので「カリ、ポリ」と食感を楽しみながら噛みしめると、ニッキ(シナモン)の味がふわ~と漂います。
湾曲になっているので、より一層食感を楽しめるつくりになっているんですね。

個装を開けると、中に3枚入っています。

この薄さ、湾曲が美味しさの秘訣です!
原材料は4つのみ、そしてグルテンフリー
今どきめずらしく、「米粉、砂糖、きな粉、ニッキ」の4種類のみ、防腐剤などの食品添加物もなし、それからグルテンフリーでもあるんですね。(※メーカーにより小麦粉を使用しているものもあります)

『アラフォー』になって「シンプルな美味しさ」がわかるようになった
わたし自身がアラフォーになり、海外在住が長くなればなるほど(日本を離れて8年経ちます)、生まれ育った日本の文化や日本の味を、とても懐かしく愛着を感じてます。
以前ご紹介した、静岡の『高級深蒸し煎茶・金谷いぶき』とともに、いただいたのですが、本当に贅沢な時間となりました。→緑茶の美味しさ再発見!静岡の『高級深蒸し煎茶・金谷いぶき』をお取り寄せ

ニッキ(シナモン)の風味がいいんですよね~。最近カルダモンなどのスパイスにハマっているので、より美味しく感じます。
『八つ橋』のシンプルな美味しさに気づくことができ、わたしも大人になったなぁとしみじみ思っています。笑
アラフォーになって、「わたしって実は○○が好きだったんだ!」と気づくことが多くなってきました。
わたしと同世代のみなさんも、感じたことがありませんか?
『八つ橋』はどこで購入できる?

『八つ橋』
わたしが実際に購入したものは、「京栄堂」の八ツ橋です。今回購入したものは個装だったのですが、個装でないものもあります。
『生八ツ橋』
『生八ツ橋』の賞味期限は、メーカーにより2~3日のものや、10日間大丈夫なものまであります。
長い間、『生八ツ橋』を食べていないので、次日本に帰るときには、お取り寄せするつもりです。冷凍保存できたら、たくさん持って帰れるのですが。笑
さいごに:【京都銘菓・八つ橋】の素朴な美味しさにハマる!『アラフォーin USA』
いかがでしたでしょうか?
今回は、京都の定番土産『八ツ橋』の魅力について、ご紹介させていただきました。
わたしと同じアラフォー世代や、海外で暮らしていらっしゃる方は、『八つ橋』の美味しさをわかっていただけると思います。
それから、わたしは小学1年~6年まで、お琴を習っていました。
今では譜面の読み方や弾き方を、すっかり忘れてしまいましたが、『八つ橋』の由来となった、八橋検校が作曲した「6段の調べ」は、わたしが1番好きだった曲だと思い出したんです。
本当に偶然で、このようなかたちで思い出すとは本当にビックリなのですが、「お稽古の最後に何を弾きたい?」と先生に聞かれると、「6段の調べ」といつも答えていました。
■『八つ橋』の由来となった、八橋検校の「6段の調べ」
本当に懐かしいです。先生お元気でいらっしゃいますか~?お転婆だったわたしを、辛抱強くいつも楽しく教えてくださったおかげで、6年間も続けることができました。
『八つ橋』をいただきながら、子供の頃の思いを馳せました。
みなさんも、シンプルで素朴な味わいの『八つ橋』を、ぜひ楽しんでみてくださいね。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。
◆ブログランキングに参加しています。もしこちらの記事を気に入っていただけましたら、下のボタンをクリックしてくださると、励みになります。