わたしはペスクタリアン歴8年になります。今回はわたしがペスクタリアンになった理由や、ペスクタリアンとはいったい何なのか、ご紹介していきます。
ペスクタリアンってなに?ビーガン?ベジタリアン?と思う人も多いでしょう。ペスクタリアンはベジタリアンの一種で、「魚菜食主義者」という意味です。
わたしは「長男を妊娠中に、お肉を食べることができなくなった」ことがきっかけでしたが、ベジタリアンになりたい多くの人が、ペスクタリアンからはじめているようです。
わたしは主に野菜、穀物、豆類を中心に魚介類・卵や乳製品も食べますが、肉類(牛、豚、鳥類、哺乳類)は食べません。
最近はできるだけ革製品や、アニマルテストした製品も避けるようになってきました。
わたしの住んでいるアメリカは医療費が非常に高いこともあり、食に関心のある人が多く(関心のない人と両極端ですが)ベジタリアンがとても多いです。
「宗教上食事制限をしている人や、健康・環境保護・動物愛護」が理由の人もいます。多民族なので理由も様々です。
ベジタリアンのレストランがたくさんあり、ほとんどのレストランでベジタリアン仕様のメニューをオーダーすることができます。
「アメリカではラーメンがとっても人気なんですが、ベジタリアンのメニューがあるんですよ。」
出汁は昆布でとっていて、豆乳の濃厚な味わいがとっても美味しいです。
「最近では日本でもベジタリアンの人が増えて、レストランやお店も増えてきましたよね。」日本に帰った時に行ってみたいお店を、リストアップしています。
そして、ベジタリアンについて質問されることも多くなりました。
それでは、「ベジタリアン名称や、わたしがペスクタリアンになった経緯」についてお伝えしていきます。
目次
ペスクタリアンとは?ベジタリアンの種類
ベジタリアンとは、「菜食主義者の総称」でたくさんのタイプに分かれており、個人の思考や宗教によって様々です。
一般的なベジタリアンの種類を、制限度が高い順から見ていきましょう。
制限度が高い
・ビーガン
卵・乳製品・はちみつを含む一切の動物性食品を食べない「完全菜食主義」
・エシカル・ビーガン
衣食住全てにおいて、動物性のものを使用しない
・ダイエタリー・ビーガン
食べる以外は、動物性のものが含まれてもOK
・オリエンタル・ビーガン
五葷を含まない、植物性食品を食べる
※五葷とは、ニンニク、タマネギ、ネギ、ニラ、ラッキョウといった野菜、宗教上の理由で匂いの強いこれらの野菜は食べてはいけないとされている
・ロー・ビーガン
酵素が壊れないように、45度~47度で調理された植物性食品のみ食べる
・フルータリアン
果物・ナッツ類・木になる野菜以外は食べない。自然に落ちたものしか食べない人もいる
制限度が中間
・ラクト・ベジタリアン
肉・魚介類・卵は食べないが、乳製品は食べる
・オボ・ベジタリアン
肉・魚介類・乳製品は食べないが、卵は食べる
・ラクト・オボ・ベジタリアン
肉・魚介類は食べないが、乳製品・卵は食べる
制限度が低い
・ペスクタリアン
肉は食べないが、魚介類・乳製品・卵は食べる。もしくは、肉・乳製品・卵は食べないが、魚介類は食べる
・ポゥヨゥ(チキン)・ベジタリアン
鶏肉以外の肉は食べないが、鶏肉・魚介類・乳製品・卵は食べる
・セミ・ベジタリアン、フレキシタリアン
肉類・魚介類などを控えめに食べる。もしくは普段は菜食主義だが、場合により肉や魚介類等も食べる
上記を見ると、わたしは「魚介類・乳製品・卵を食べるペスクタリアンで、フレキシタリアンでもあります。」
ペスクタリアンになってから徐々に、少量の動物性タンパク質で満足できるようになったため、毎日食べなくなりました。
ペスクタリアン(ベジタリアン)になったきっかけ
ペスクタリアンにはいきなりなったのではなくて、ベジタリアンに関心をもつようになった10年前の20代後半から、少しずつ変わっていきました。
ベジタリアンの中でも厳格とされるビーガンの人も、まずは「フレキシタリアン→ペスクタリアン→ベジタリアンと段階を経てビーガン」になる人も多いです。
では、わたしがペスクタリアンになった経緯をお伝えしていきます。
女優、中谷美紀さんの著書「インド旅行記」を読んで
今から10数年前、旅行好きのわたしは女優、中谷美紀さんの本『インド旅行記』を読みベジタリアンに興味をもちました。
中谷美紀 インド旅行記1 北インド編「もともとベジタリアン思考だった中谷さんは、インドはベジタリアンが多いこともあり、今回の旅行はインド式ベジタリアンでいくことにします。」
ベジタリアンのインド料理が丁寧に書かれており、とても美味しそうに感じました。
そして、お話の途中で中谷さんが見た、「路上で売られていった生きたヤギが、食されるために次から次へとお肉にされる」様子が書かれていました。
わたしにとって、とても衝撃的で本を読んだ後、頭の中から離れませんでした。もちろんお肉を食べることは、動物の命をいただくということをわかっています。
しかし、「いつもスーパーでパックに入れられて売られるお肉からは、その重みを感じずにいました。」わたしはショックを受けて、お肉を食べることの罪悪感を覚えはじめます。
ちなみに中谷さんはインド旅行記のあとベジタリアンでしたが、今は健康上の理由でベジタリアンを辞められたそうです。
旅行好きでインドやヨガに興味がある方、中谷美紀さんの『インド旅行記』をおすすめします。
中谷さんは、「美人で聡明で冗談を言わなさそうなイメージ」があったのですが、ガラッと変わりました。ユーモア溢れる人なのですね。本を読んだあと、無性にインディアンカレー食べたくなります。
留学先のホストマザーや友人がベジタリアン

ハワイ留学先の、ホストマザーがベジタリアンでした。
彼女は料理上手で、バラエティ豊かなご飯が本当に美味しかったです。わたしが好きだったのは、「彼女お手製のベジパティ」でつくるハンバーガー。好きなのを知っていてよく作ってくれました。
1ヶ月半のステイ中、ホストマザーのつくるごはんが美味しくて、お肉やお魚が恋しいとは思ったことがありませんでした。
ハワイは先生や友人もベジタリアンが多くて、みんな食べることが好きで料理が上手でした。
連れて行ってもらったベジタリアンレストランは、「野菜がとっても新鮮で、動物性のタンパク質がなくても、楽しめる工夫がされていてとっても美味しかったです。」
その時、ベジタリアンに興味はありつつも、ベジタリアンではありませんでした。
妊娠中に動物がお肉になることを想像した

妊娠中のわたしは、悪阻があり少し痩せてしまいました。その時はとても偏食で、酸辣湯やトムヤンクンなどの、酸味があるスープをほぼ毎日時間をかけて食べていました。
悪阻も終わり食欲が出だしたころに、栄養について学ぼうとしていました。「ベジタリアンの友人の健康意識が高かったことから、とあるベジタリアン関係のサイトを読んでいました。」
そのときに、中谷美紀さんの本を見たときと同じ衝撃が走りました。
そこには、「地球環境保護」、「動物愛護」について書かれており、関連の本や動画も紹介されていました。
興味があり『どのように家畜が育てられ、お肉になっていくのか』という動画を見ようとしましたが、わたしには衝撃的すぎて開いた瞬間、怖くなって辞めてしまいました。
妊娠中で過敏だったからか、動物がお肉にされる過程はとてもつらくて、その瞬間から「もうお肉は充分いただいたし、食べることをやめよう」と決意してから今にいたります。
「食べないようにしよう」と言うよりも「食べられなくなった」が本音です。
その体験から、「わたしは命あるものを自分で捌けるものしか、食べることができなくなりました。」
お魚は自分で獲って捌けるので、ありがたく美味しくいただいています。これがきっかけです。
夫には、「わたしの生活に合わせる必要ないので、好きなもの食べてほしい」と話しています。しかし彼自身も、たまにお肉食べるくらいがちょうどいいと、ありがたいことに理解してくれています。
家族はお肉が食べたくなったら、夫が料理するか、ロティサリーチキンを買ったり、レストランで食べています。
どうしたらベジタリアンになれる?ベジタリアンってヘルシーなの?

「ベジタリアンの生活を試してみたいけど、どうしたらいい?」と聞かれることが多くなりました。理由を聞くと、「痩せたい」「ヘルシーなイメージがある」からでした。
わたしは、お肉を食べなくなったからこそ、「お肉に変わる栄養をとれるように、素材にこだわったりバランスよく食べることを心がけるようになりました。」
ベジタリアンでも、「ジャンクフードや糖質や脂質」ばっかり食べたら不健康ですし、太ります。
我慢して食べないよりは、ホルモン剤等を使わない良い環境で育てられたお肉をえらんで、美味しくいただくほうが健康的かなと思います。
ちなみにわたしの体験談ですが、「ペスクタリアンになってからの健康診断の結果はペスクタリアンになる前と比べて差はないように思います。」
中谷美紀さんのように、健康に異常をきたしてしまう場合もありますので、自分の身体と相談しながらやってみるといいかと思います。
まとめ: 『ペスクタリアン(ベジタリアン)生活』を続けていることについて
食べることが大好きで、めっちゃ肉好きと言うわけではなかったのですが、以前は「お肉がなかったら食卓が寂しくなる」と思っていました。
そんなわたしがお肉を食べなくなって8年経ちますが、今のところお肉を恋しいと思うことがありません。
お肉がなくても、他に美味しいものがあるからです。最近のベジタリアン食材はとっても美味しいですし、ベジタリアンが増えてきているので、レシピも豊富です。
とくに食べなくてもストレスがないので、やっぱり気持ちの変化が大きいのですね。
こちらのブログで、わたしがいつも食べている『ペスクタリアン(ベジタリアン)』のレシピや食材も、ご紹介させていただいてます。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。
ブログランキングに参加しています