今回、YoutubeやSNSなど話題になっている『HSP』についてご紹介させていただきます。
最近よく『HSP』という言葉を目にします。有名ユーチューバーさんからも話題が取り上げられていて、興味本位で見てみることにしました。
すると、「えっそれ、めっちゃわたしことやん!!!」となったわけです。
いろんな方が発信されている、動画やブログなどを見て、今まで自分自身に起きていた、「わたしって他の人と違うかも」と思っていたことが、『HSP』によるものだということがわかりました。
そして、ネット上にあるいくつかの「HSPの診断サイト」でチェックしてみた結果、すべてHSPだと言う結果が出ました。
それでは、『HSP』とは、わたしに当てはまるHSP的な行動はどんなものなのか、例をあげてご紹介させていただきます。
もし、わたしと同じように「他の人となにか違う」「生き辛い」と感じていらっしゃる方が、少しでもラクになっていただければと思い、今回シェアさせていただくことにしました。
目次
『HSP』とは?
HSPとは『Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)』の頭文字で、簡単に言いますと『感受性が豊か』『とても繊細な人』という意味です。
1996年に、繊細とされる人の特性について研究を続けている、臨床深層心理学の博士エレイン・アーロン氏により、名付けられました。
アーロン博士によると、「HSPは全人口の約15%~20%を占め、病気でなく『生まれ持った気質』なんだそうです。そして人間だけでなく、動物にもあてはまるのとのこと。」
5人に一人はHSPということになるので、めずらしい訳でもなく身近な存在なのですね。
感性が強すぎたり、繊細すぎて、生活する上でつらく感じている人が多いのもHSPの特徴です。
しかし、HSPは生まれ持ったものですが、HSPによりうつ病などの精神的な病になる可能性もあるそうです。
『HSP』の特徴
HSPの特徴は、「一般の人よりも、とても繊細で過敏な人」のことを言います。
HSPによる特性は、以下の4つのポイントがあり、頭文字をとった「DOES(ダズ)」と言われています。
- 『Depth of processing』:考え方が複雑、深く考えてから行動する
- 『Overstimulated』:情報過多になりがち、疲れやすい
- 『Emotional reactivity and high Empathy』:感情に反応しやすく、共感性が高い
- 『Sensitivity to subtleties』:些細なことに気づく、感度が高い
この4つのすべてのポイントに当てはまる人が、『HSP』なんだそうです。
それでは、4つの特徴をくわしく見ていきましょう。
①『Depth of processing』考え方が複雑、深く考えてから行動する
考え方がとても複雑なりがちで、深く考えてから行動する。
一般の人が『1』考えているところを、HSPは情報量が深く『10』考えてしまいます。
「目先」のことだけでなく、「その先のその先」まで考えてから慎重に行動します。
新しい環境に慣れるまで、時間がかかることも特徴です。
②『Overstimulated』情報過多になりがち、疲れやすい
「人の多いところや賑やかな場所に行くと、情報過多になり後からとても疲れてしまう。」
「友人や家族の飲み会や集まり等で、盛り上がってとっても楽しい時間を過ごしたあとは、余韻で眠れなくなる」
③『Emotional reactivity and high Empathy』感情に反応しやすく、共感性が高い
人の気持ちに振り回されやすく、人に共感しやすい。
「たとえば同じ部屋で、自分ではない誰かが怒られていたり、イライラしている人をみると、自分のことの用に感じてしまい不安になってストレスを感じてしまう。」
表情やしぐさに敏感で、人が何を考えてしまうのか、わかってしまう。
④『Sensitivity to subtleties』些細なことに気づく、感度が高い
刺激に敏感で、五感に鋭く、「眩しかったり、音が大きかったり、ニオイに敏感になりがちです。」
カフェインに過剰に反応する人もいます。
人がたくさんいる中で、瞬時に知り合いを見つけることができたり、物事に気づきやすい性質です。
【例】わたしに当てはまるHSPの特徴
少し前に、このようなことがありました。
ある日、夫が幼馴染の友人Aと電話をしていました。そして夫がわたしに言いました。
「明後日の土曜日に、国立公園で友人Aが家族と潮干狩りするみたいなんだけど、うちらも一緒に行かない?」
「バーベキューして牡蠣やアサリを食べるんだって、楽しそうじゃない?」
土曜日は予定がありません。みなさん、どんな反応をされますか?
一般の方なら、「潮干狩り楽しそう~!友人とも久しぶりに会えるし、土曜日は予定ないし行こうよ!」
わたしの場合は、瞬時にこんなことが浮かびました。若干プチパニックです。
・友人Aのお家に何度もお邪魔させてもらったことがあるけど、一緒に出掛けたことがないので緊張する。
・国立公園ってどこ?めっちゃ遠いイメージ。SUVでない我が家の小さい車で行けるの?めっちゃ不安。
・潮干狩り楽しそうだけど、道具がない。っていうか、バーベキューの道具もない。明後日なのに用意できるかな?どこで買ったらいいの?何準備したらいい?
・うちの子偏食だから朝からお弁当準備しなくては。何時に起きたらいいかな。って言うか何時に出発するの?
軽い気持ちで言った夫は、わたしが不安そうにしていたので、とってもビックリしていました。
・友人Aは、毎年潮干狩りに行っており、とても慣れている。道具もあるし何も準備しなくてもよいから、身軽においでと言ってくれている。
・国立公園は、家から高速で1時間ほどの近い場所にあり、道は舗装されているのでSUVでなくても大丈夫。
・潮が引く時間は11時半で、朝早起きしなくてもよい。
・潮干狩りをしなくても、小さな子どもたちが海で安全に遊べるから楽しいはず。
など、夫がわたしに説明してくれました。
一緒に地図で確認して、周囲の情報を得てやっとホッとできました。これが「HSPマインド」なんだと思います。
夫のたった一言で、わたしはここまで情報を膨らませて、いろいろと考えてしまうのです。
「夫は、わたしとは逆で思いつきで行動するタイプです。行きあたりばったりも楽しめる人なので、とっても羨ましく思います。」
以前は、「なんで、いつも気軽にものを考えることができないの?」「なんで、そこまで心配性なの?」と喧嘩になることがありました。
『HSP』だと分かる前まで、わたし自身でもどうしてなのか、わからなかったんですよ。ですから夫に説明できず喧嘩になっていました。
今では、HSPだと自覚し、夫にもHSPについて知ってもらうようになって、言い争うことが少なくなりました。
実際に潮干狩りにいったのですが、広大な海なので十分にソーシャルディスタンスも取れましたし、ありがたいことに友人家族がすべて準備をしてくれ、久々の友人との再会にとてもうれしく楽しい時間を過ごしました。
「はじめは、国立公園になんの準備もなくいけるのか不安でしたが、全く問題がなく、のどかな景色がとても美しく、1時間のドライブでいけるならまた行きたいと思いました。夫に誘ってもらって本当に感謝しています。」
新しい環境に、はじめは不安を感じるものの、行ってみたら不安に想うどころか、とっても楽しかったことのほうが多いです。
それなのに、とても不安になってしまうんですよね。。。
逆に、わたしの友人に誘われるとすると、不安はないんです。むしろ、速攻でオッケーを出すと思います。
「なぜなら、みんな思いつきで行動しないタイプの人ですし、しっかりと下調べしてから誘ってくれるとわかっているからです。」
知らないうちに、似たようなタイプの人と仲良くなるもんなんですね。
浅く広くができないので、友人の数は少ないですが、とても濃いお付き合いをさせてもらっています。これもHSPの特徴なのだと思います。
さいごに:『HSP』とは?アラフォーになって気づいた私のHSP的な特徴
いかがでしたでしょうか?
今回は、『HSP』について、わたしのHSP的な特徴を例にあげて、ご紹介させていただきました。
わたしは自分自身が、『HSP』だと知って本当によかったと思いますし、救われた気持ちです。
「わたしって、なんでこんなに疲れやすいんだろう。人と会うことは好きなのに、なんでブレーキをかけたがるのだろう。」と、長年不思議に思っていたのです。
その意味がわかって、とっても気持ちがラクになりました。
しんどいと思っていることを、自分自信で洗い出し、知ることはとても大切なことだと思います。
10代20代の頃は、集団行動が苦手でとても悩んだ時期もあります。
仕事をしている時、HSPで苦労したこともあれば、HSPだから役に立ったこともありました。
しかし、歳を重ねるごとに対処法を自分で見つけ、うまく対応できるようになったこともあります。
もし、生き辛さを感じている方がいましたら、それは『HSP』によるものかもしれません。
自分自身のつらさを知ることができれば、対処法もみつけやすくなります。
以前のわたしと同じように悩んでいらっしゃる方が、少しでもラクになりますように。
今度、わたしがどの様に対処しているか、僭越ながらご紹介させていただきたいと思います。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。
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