事前準備がカギ!親知らずを4本抜歯した時の体験談と対策法【後編】

事前準備がカギ! 親知らずを4本抜歯した時の体験談と対策法【後編】

前回の、事前準備がカギ!親知らずを4本抜歯した時の体験談と対策法【前編】に引き続き、今回は「後編」をお伝えしていきます。

事前準備がカギ!親知らずを4本抜歯した時の体験談と対策法【前編】
事前準備がカギ!親知らずを4本抜歯した時の体験談と対策法【前編】わたしは20代半ばだった頃、計画的に親知らずを4本抜歯しました。 親知らずを抜歯するのが怖くて、先延ばしにしていましたが、抜歯しよ...

前回のおさらいです。

①4本の親知らずが横向きにはえていて、定期検診に行くたび歯医者さんより、「今後トラブルになる可能性が高いので早めに抜歯したほうがよい」と言われ続けていた。

②しかし抜歯するのが怖くて、とくにトラブルがなかったので、『先延ばし』にしていた。

③そんな時、上司が親知らずが原因で歯周病になり、めちゃくちゃ痛そうだったのを見て、「トラブルを起こす前に、親知らずを抜歯したほうがよいのではないか?」と思い始める。

④同僚が親知らず抜歯経験者で、色々と教えてもらい、心の準備が出来る。

⑤ハワイ留学を控えていたので、万が一留学中に歯にトラブルがあっては困ると思い、親知らず抜歯を決意。

⑥口腔外科を訪れ、スケジュールを決める

今回は、「抜歯に向けての準備、手術、術後のケア等」について、お伝えしていきます。

親知らずは人によってはえ方が違いますし、それによって対処方法が変わってきます。まずはかかりつけの歯医者さんにしっかりとご相談された上で、参考にまでにご覧ください。

 

親知らずの抜歯前に準備すること【4つ】

歯

手術前の準備がとっても重要です。なぜなら、事前に準備することで、術後ゆっくりと療養することができるからです。

術後は体が非常に疲れますし、痛みが伴います。硬いものが食べれないのでストレスもたまりやすくなります。しっかり療養してあげることにより、回復が早くなることが目的です。

わたしの体験談より「親知らずの手術前に準備してよかったこと」をお伝えします。

①手術後に食べられる『やわらかい食事』を準備をしておく

術後初日はとにかく痛いです。料理するのもつらいので、事前に作り置き、もしくは購入しておきます。1~2日目は咀嚼するのがむずかしいので、舌ですりつぶして食べます。手軽に食べられる、やわらかい食品を用意します。

■実際に用意したもの

・豆腐
・ヨーグルト
・ゼリー
・りんご(すりおろしにしました)
・バナナ
・アボカド

■作り置きしたもの

・おかゆ 参考レシピ
・野菜と卵の雑炊 参考レシピ
・ふかし芋 参考レシピ

料理をしなくても、レトルト食品があると便利です。

レトルトの雑炊を食べる機会ってあまりないと思うので、ちょっと贅沢な雑炊を選ぶのもをもいいかもしれませんね。

 

②「氷と氷のう」の準備

手術後は歯茎が熱を持ち腫れるので、「氷と氷のう」を準備しておきましょう。氷のうがなくても『厚めのジップロック』を2枚重ねれば、代わりになります。

 

③睡眠をよくとって体調を万全にする

とくに手術前日は身体を安め、しっかりと睡眠をとっておくことをおすすめします。激しい運動や飲酒も控えたほうがいいです。

 

④手術の前日にしっかりご飯を食べておく

手術後は、ごはんをしっかり食べることができません。かと言って直前に食べると、手術中に気分が悪くなる可能性があります。ですので、前日にしっかりとご飯を食べておいて、当日は軽めに食べておくことをオススメします。

 

親知らずの手術

歯医者

わたしは上下左右4本の親知らずを、毎月1本ずつ抜歯しました。

順番は「右上→左上→左下→右下」の順番です。

それからわたしの親知らずは、4本とも大きく横向きなので、「手術に従来は30分~45分のところ、1時間かかる」と言われました。「そして腫れる可能性が高いです」とも。

ですから1本目を抜歯するときは、とにかく緊張しました。とにかく深呼吸して落ち着かせました。それでは手術中に感じたことをお伝えしていきます。

麻酔を何回かに分けてたくさん打つ

歯の治療器具

抜歯する親知らずの周りの歯茎に、チクチクと何回も麻酔を注射器で打たれました。「最初の数回はちょっと痛くて、麻酔がジワーッと入っていく感じが変でしたが、麻酔が効いてくると痛みは感じなくなりました。」

親知らずの抜歯はまるで工事現場のよう

工事現場

麻酔が効いてたところで、いよいよ抜歯が開始します。「ウィーン、ガタガタガタ、ゴゴゴゴッ」口の中がとっても忙しいです。虫歯の治療とはちがう、特殊な機械を使っているようでした。

親知らずの手術中は痛いのか?

犬

麻酔がしっかり効いているので、痛くはないのですが、歯を抜くのにけっこう引っ張られます。

よほど歯が大きかったようで、ドクターが「もう少し頑張ってくださいね。ちょっと力入れるので、痛かったら手を上げてくださいね。」とおっしゃり、汗を拭きながら頑張ってくださました。

親知らずの手術を終えて

悲しい人

手術が終わった時、『放心状態』でした。

そして抜歯した後の親知らずを見ましたが、大きかったため切り刻まれていました。「麻酔がまだしっかり効いていたので、痛くはありませんでしたが、疲れがどっと出てフラフラしていました。」

ですので待合室で少し休憩してから、父に迎えをお願いしました。はじめての抜歯は緊張でかなり疲れましたが、2回目以降は緊張することがなかったので、1回目よりは疲れることがありませんでした。

親知らずを抜歯した後に注意すること【5つ】

歯ブラシ

手術をした後に実際にやったこと、注意事項などをお伝えしていきます。

①痛み止めを処方されたとおりに服用する

薬

麻酔は1~2時間で切れます。そして痛み止めは服用してから30分後あたりから効き出します。処方された痛み止めを、ドクターから処方されたとおりに服用してください。

ちなみに同僚は「処方された痛み止めを服用するタイミングが遅くなってしまったため、めちゃくちゃ痛かった」そうです。最初に言われたことが、「処方された痛み止めを、時間通り忘れずに飲んでください」と言われていました。

②ストローなど「吸う」、麺類などを「すする」動作をしない

ストロー

「吸う」「すする」動作をすると、せっかくできた『血餅』がはがれてしまうからです。

『血餅』とは、血が固まったかさぶたのようなもので、血餅が重なることにより、傷が治癒していきます。「水を飲むときは、ストローは使用しないようにしてください」と言われました。

③ブクブクうがいをしない

2本の歯ブラシ

こちらも上記とおなじで、『血餅』がはがれてしまう可能性があります。そして口に空気をふくむことで、親知らずを抜歯した穴から鼻まで貫通し、『副鼻腔炎』になる恐れがあるからです。

「食事をしたあとに、食べかすが患部に貯めることも炎症の恐れになるので、口をゆすぐことは必要です。」しかしブクブクではなく、「やさしく水を口に含ませるように」ゆすぎます。

手術後は口の中が気持ち悪くてうがいしたくなりますが、食事のあと以外は控えたほうがよさそうですね。

④熱い湯船に浸からない

バスタブ

血行がよくなりすぎると、血が止まらなくなるそうですので、「念の為手術後3日間はぬるめのシャワーだけ浴びる」ようにしました。

⑤食事のときは抜歯した反対側で食べる

バスタブ

食事のときは、患部に当たらないように、反対側の歯で食べるようにしました。食べるときも「やわらかいものを舌で押しつぶして」食べました。

親知らずを抜歯した後の経過

手帳

【手術後1日】

・痛み止めを処方されたとおりに服用しても、歯茎がズキズキする

・抗生物質も服用

・口の中が血で気持ち悪い

・うがいはゆすぐ程度

食欲はあまりなく、用意しておいたお粥やヨーグルトを時間をかけてゆっくりと食べました。用意しておいた氷で冷やしました。

【手術後2日】

・消毒のため通院する

・引き続き、痛み止めと抗生物質を服用

・腫れた場合は、顔がまん丸になり1.5倍になる

・うがいはゆすぐ程度

腫れなかった場合でもズキズキと痛く、「熱を持っている」感じです。食事も前日と同じような内容を、ゆっくりと食べる。

【手術後3日】

・痛みのズキズキが和らぐ

・腫れた場合は顔がまん丸なまま変化なし

・引き続き、抗生物質を服用

・親知らずの場所によって、痛み止めを服用しなくてもいい程度まで回復

・うがいはゆすぐ程度

食事は少しやわらかいけれど、「少し食感のあるようなもの」を食べられるようになる。

【手術後1週間】

・手術後の検診のため通院する

・痛みや腫れはほとんどない

・腫れてまん丸だった顔ももとどおりになる

・抗生物質の服用がおわる

・うがいはゆすぐ程度

普通食をたべれるようになるものの、患部の反対側で咀嚼する状態です。

【手術後1ヶ月】

・傷口が塞がる

・しかし患部がやわらかくグニョグニョしている

・うがいは強くはできないが患部を気につつ、ゆっくりできるようになる

患部を少し注意しながらも、普通にご飯をたべれるようになります。

【手術後半年】

患部は治癒したものの、まだ柔らかくて違和感があります。

【手術後5年】

手術後5年で、やっと歯茎がしっかりして術後の違和感がなくなりました。

まとめ:事前準備がカギ!親知らずを4本抜歯した時の体験談と対策法【後編】

【今回のお話のまとめ】

親知らず手術後にゆっくりと療養するためにも、事前準備をしておきましょう。

■親知らずの抜歯前に準備すること【4つ】

①手術後に食べられる『やわらかい食事』を準備をしておく

②「氷と氷のう」の準備(厚めのジップロック2枚重ねで代用可)

③睡眠をよくとって体調を万全にする

④手術の前日にしっかりご飯を食べておく

■親知らずの手術中について

一般的な親知らずの手術の時間は、だいたい30分~45分。わたしの場合は、大きく横向きだったため1時間かかりました。

・歯茎に麻酔を何回かに分けてたくさん打つ

・親知らずの抜歯はまるで工事現場のよう

・親知らずの手術中は痛くはないが、強く引っ張られる

・はじめての手術の後は、放心状態だった

はじめての手術の後は、とにかく緊張で疲れが押し寄せます。「家族に迎えに来てもらう、タクシーを呼ぶ等」、無理せずにゆっくり帰宅してくださいね。

■親知らずを抜歯した後に注意すること【5つ】

①痛み止めを処方されたとおりに服用する

②ストローなど「吸う」、麺類などを「すする」動作をしない

③ブクブクうがいをしない

④熱い湯船に浸からない

⑤食事のときは抜歯した反対側で食べる

手術後は、痛いことと、普段どおりに食事をたべれないことが、強くストレスを感じるようになります。『やわらかい食事』は食感が統一で、飽きやすいです。

「ちょっと良いものを買ってみたり、バラエティを増やして、楽しみを増やしてあげる」と、飽きを防げます。

■手術後の経過

【手術後~1週間】

痛みと食事の制限が続きます。うがいや歯磨きは注意します。

はじめての抜歯のときは、念には念をで、やわらかい食事を1週間たべていました。(しかし2回め以降は、手術後3日あたりから普通食を反対側でゆっくりすりつぶして食べるなど余裕がでてきました。)

【手術1週間後~】

痛みはほとんどなくなり、薬の服用は必要なくなります。「普通食を患部の反対側でたべることができます。」しかし、うがいはまだ注意が必要です。

【手術後1ヶ月~】

傷口が塞がる。(しかし患部はやわらかい)患部に注意しつつ普通食をたべれるようになる。うがいも注意しながらできるようになる。

【手術後5ヶ月~】

患部は治癒しているものの、まだやわらかく、少し違和感があります。

【手術後5年~】

ここでやっと歯茎がしっかりし、完治したことを感じるようになりました。

いかがでしたでしょうか。

親知らずの抜歯は、大仕事ですよね。わたしは手術をするまでは、なかなか決断することができませんでした。

しかし、治療中はとてもしんどかったかですが、「先延ばしにしなくてよかったなぁ」と今つくづく感じています。

「これから虫歯や歯周病になったら怖い」と思いながら生きていくことがなくなったので、ストレスの要因が一つ減ったことが大きいからです。

親知らずの手術をしようか、迷っていらっしゃるかたの、ご参考になれば幸いです。

さいごまでお読みいただきありがとうございました。

 

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