わたしは、アメリカに来てそろそろ10年になるのですが、未だ自分の英語力にもどかしくなったり、もっと勉強しなくてはと思う日々を過ごしています。
日常英会話だけでは足りない、「もっと深い話を思いのままに操ること」は、まだまだ難しく感じています。
英語の勉強を始めた頃は、「海外で10年住んだら、ペラペラに話せるものだ」と思っていましたが、今は努力次第なんだと痛感しています。
語学を勉強するにあたり、何度も超えてきた壁。今度はいつもより高い壁が、目の前にあらわれています。
1年後、仕事を始めるにあたり、「わたしの英語力でどんな仕事ができるだろう」と考えたときに、自信をなくしてしまいました。
そんな折、パソコンの中の写真を整理していたときのことでした。
今から3年前の2017年、家族で念願のニューヨークへ旅行したときの写真を見つけました。
そういえばあのとき初めて、「わたしの英語力は以前と比べると上達している」と感じたことを思い出したのです。
その想い出が、「よし、もう一度勉強し直そう。頑張ろう。」という活力となりました。
語学を勉強していて、『どれだけ上達したのか』自分ではわかりづらいと思いませんか?
そのことにより、成果が見えず勉強をやめたくなったり、モチベーションが下がったり。
語学の習得は、奥がとても深いです。
今回は、わたしの体験談を、ニューヨークの思い出ともにお伝えします。
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ニューヨークにハマっていた20代前半
(タイムズスクエアの写真です。夜ですがネオンが眩しいほど光っていて、毎日がお祭りのようです。)
ニューヨークと言えば、わたしの憧れの場所でして、20代前半に3度もリピートするほどハマっていた時期がありました。
10代の頃から海外に興味を持ち、英語を話せるようになりたい、海外に住んでみたいという気持ちが強く、高校2年の春休みにアルバイトで貯めたお金で、1ヶ月オーストラリアへ行きました。
17歳のときのオーストラリア→カテゴリー:オーストラリア留学
しかし、帰国してからは燃え尽き症候群となり、「大学に行ってもっと語学を磨きたい、海外で仕事をしたい」など、上を目指すことはなく、高校を卒業し就職しました。
そして、高校生から社会人になり、たくさんの洋画を観るようになりました。
「ニューヨークを舞台」とした映画をみて憧れるようになった
多くの映画がニューヨークを舞台としており、なんておもしろそうな街なんだろうと一気に関心が高まりました。
その中でも、何度も観たものが、わたしと同年代のナタリー・ポートマンが好演した『Leon(レオン)』。
マチルダの大人びだ演技やファッション、ジャン・レノのかっこよさに、若き日のわたしは惹きつけられ、何十回も観たと思います。
トム・ハンクスとメグ・ライアンの王道のラブストーリー『ユー・ガット・メール』
こちらは、心がほっと温まるラブストーリー。メグ・ライアンはニューヨークの街角にある小さな本屋さんのオーナーなのですが、その設定がとても良いんですよね。
近所に出来た、敵対する大型の本屋チェーンのオーナー一族であるトム・ハンクスと、当時出始めだったインターネットで知り合い、お互いの本性を知らずにメールでやりとりするようになります。
この2つの映画は、ニューヨークの街並みが、物語を引き立てています。
20年以上も前の作品になりますが、ニューヨークに興味がある方にはとってもおすすめです。
片言の英語で、ニューヨークへ

あの時のわたしの頭の中は、ニューヨークのことでいっぱいで、本屋さんにいったり、レンタルビデオ(時代ですね・笑)を借りてニューヨークの映画やドラマをたくさん観ました。
そして、21歳のときにお金と有給を貯め、5泊7日で念願のニューヨークへ旅立ったのです。
14時間のロングフライトを終え、空港からニューヨーク・シティに向かう車窓からみた景色に、長旅の疲れも吹っ飛ぶほど、感動したことを覚えています。

エンパイアステートビルにクライスラービルがそびえ立ち、キラキラと光る町並みに、ワクワクとドキドキがなだれ込みました。
なんと表現したらいいのかわからないのですが、『この街にはエナジーがある』と感じたのです。

(チェルシーにある、観光スポット、ハイラインからの眺め)
それから、その時の英語レベルはといいますと、まともに会話できるものではありませんでした。
「オーストラリアへ1ヶ月行きましたが、それだけでは上手になりません。英語の環境から離れていたので、かなり英語力は落ちています。」
一生懸命聞き取り、身振り手振りで表現し、やっと会話できる状態でした。
ニューヨークを訪れたことがある方はおわかりいただけると思いますが、世界中から観光客が押し寄せる街です。
ですから、サービス業をしている人は英語に不慣れな人に慣れているので、理解しようとしてくれます。
わたしが使っていたのは、観光英会話と知っている限りの単語を並べただけの英語です。

(ワンワールドセンターの写真です。2002年初めて訪れたときは、倒壊したワールドトレードセンターの地下駐車場がむき出しに見えていました。)
つたない英語でも、立ち寄ったベーグルショップ、カフェ、レストラン、グロッサリーストアで、伝わったときの嬉しさといったら。
「なんだかんだで、ミュージカルやジャズクラブまで満喫でき、スマホなどない時代、地図を片手に、わからないときは片言の英語で人に聞いたり、行動のすべてが冒険でした。」
しかし、それが楽しかった。
おわかりいただけると思いますが、英語が話せるとはほど遠いレベルでした。

(H&Hのベーグルです。ニューヨークのベーグルって、なんでこんなに美味しいんでしょうう。滞在中2度訪れました。)
いつも日本へ帰る飛行機の中で想うのです、「もっと英語を話せるようになりたい!」と。
しかし、そう思うのは一瞬だけ。英語を話す環境を作り出すことは難しく、旅行を終えるたびに、次こそはもっと英語を上手に話せるようになりたいと思ったものでした。
そして、月日は流れ、病気によりニューヨークへ行くことはありませんでした。→オーガニックとは?私がオーガニックを使い始めた理由
体を癒やすために、社会人生活を見直すためにハワイ行きを決意します。
20代後半のハワイ→カテゴリー:ハワイ留学
しかし、いつも心にニューヨークがありました。
ブルックリンから見たマンハッタンの眺め、ブルックリンブリッジを渡ったときのあの感動がずっと焼き付いており、家族とまた訪れたいと思いました。
12年ぶりに、ニューヨークを訪れて気づいたこと

(家族と念願のブルックリンブリッジを渡ることに。このエリアは歴史的な建物が多く、街並みが美しいです。)
夫はアメリカ西海岸の出身で、ニューヨークへ行ったことはありませんでした。
ですから、いつかニューヨークに連れていきたいと話していました。
しかし、家族でニューヨークへ行くには物入りです。以前住んでいたハワイや今住んでいる西海岸からですと、航空券も馬鹿になりません。
それから、日本への里帰りを優先させるために、それ以外の遠出の旅行は難しい状態でした。
そんなとき、夫が以前勤めていた会社で成績優秀者に、インセンティブ旅行でニューヨークへ招待するプロモーションがありました。
わたしの思いを知っていたので、夫は頑張ってニューヨーク行きをゲットしてくれました。

(宿泊したホテルからは、自由の女神が見えました。お天気がよく、素晴らしい景色でした。)
家族でニューヨークに来れる日が来るなんて、最後に訪れてから12年経ちましたが、20代のあの時と同じワクワクが蘇りました。
ニューヨーク来訪で、楽しみが一つ欠けていることに気づく

(ブルックリンブリッジのたもとです。このあたりは絵になるので、結婚式の写真を取っている方がたくさんいました。)
家族と訪れたニューヨーク、街並みは少し変わりましたが、惹きつけるエナジーは変わりませんでした。
しかし、20代前半のときと、何かが一つかけていることに気づきました。
それは、英語が伝わった時の嬉しさです。
なぜなら、今は英語圏で暮らしているので、英語はもう生活の一部となっていました。

(ブルックリンブリッジからの眺め。12年前と同じ、ライトアップされた摩天楼が大パノラマに広がります。)
カフェやベーグルショップでオーダーすることも、おすすめを聞くことも、日常で何百回と繰り返し練習していたので、感動は無くなっていたんですね。
そこで気づいたのです。
「わたしの英語力は、あの頃と比べるとずいぶんと上達したな」と感じました。
留学時代、アメリカに住んでもなお、自分の英語力には満足することはありませんでした。
ネイティブとは比較にならないですし、第一言語の日本語で話すほどの語学力がないことに、常にジレンマを感じています。
しかし、ニューヨークを訪れたとき、過去のわたしと比べてみて、成長を感じることが出来たのです。
英語を諦めないコツは、日々の上達を確認すること

(都会のオアシス、セントラルパーク。広大な敷地には、見どころがたくさんあり、観光用の馬車や自転車が、たくさん走っています。)
わたしの語学の学習能力は、他の人と比べるとゆっくりだと思います。
幾度も諦め、しかし諦めきれず、何度も留学しましたし、お金もたくさん使いました。
英語を諦めたことに、自身の成長を感じられなかったことが大きな要因だと感じています。
語学の習得は奥深く、一朝一夕では取得できません。『マラソンを走るのと同じよう』に思います。
飛ばし過ぎたら息切れしてしまうし、細く長く続けなければ、あっという間に忘れてしまいます。
日々コツコツとトレーニングをして筋肉を鍛えることにより、身体に染み込ませ、長い距離を走ることができるのです。
しかし、長い道のりですから、「ときどき自分の成長をしっかりと確認することで、モチベーションを保つことにつながると思います。」
もし、成長を感じられないと思った方は、『語学を勉強を始めたときのこと』をぜひ思い出していただきたいなと思います。
自分自身を肯定して、「頑張っている。以前と比べると上手になっている」と感じることが、語学力を伸ばす一歩だと感じています。
さいごに:英語を諦めないコツとは?ニューヨークの思い出話とともに

(夕暮れ時のバッテリー・パークからの、自由の女神)
今回、記事を書きながら、わたし自身の英語力について考える良い機会となりました。
焦らずに、時々成長を振り返りながら、毎日コツコツと目標に向かって勉強することが要なのだと感じました。
それから、家族と訪れたニューヨーク。
20代の頃のようにはいきませんが、「地下鉄に乗り、念願のブルックリンブリッジを渡り、セントラルパークでおもいっきりはしゃぎ、家族とのかけがえのない想い出となりました。

(セントラルパークより。息子もニューヨークが大好きで、また行きたいと言っています。)
わたしは、勉強ができるタイプではありませんし、長続きせず何度も英語を諦めました。
しかし、英語を話せるようになり、本当によかったと心から思っています。国際結婚する機会となり、世界中に友人ができたり、視野が格段と広がりました。
コロナ禍により、海外旅行や留学に行けず、英語のモチベーションが下がり気味だと思います。
しかし、闇は必ず明けます。
今はオンラインの英会話でネイティブの先生と、低価格で授業を受けることができますし、日本で英会話学校もたくさんあります。

ブログやユーチューブで無料で、英語を学ぶこともできます。
わたしも、その恩恵にあやかって、わからないことがあればすぐに検索するようにしています。
今回は、英語の勉強を諦めないコツを、ニューヨークの思い出話とともにご紹介させていただきました。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。
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